- 満車のコインパーキングは儲かっている?
- 空車よりも満車のほうが儲かる?
- コインパーキングの経営は常に満車を目指すべき?
このような疑問に、コインパーキング業界歴13年以上の筆者がお答えします。
この記事でわかること
- 満車のコインパーキングが儲からない理由が分かる
- 空車のほうが儲かる理由が分かる
- コインパーキングの料金設定のロジックが分かる


コインパーキングの虎
コインパーキングの管理・運営会社に13年以上勤め、開設や撤去、機器のメンテナンスやトラブルの対応を行い、1人でコインパーキングを作れるほどの知識と経験を積んできました。皆様のコインパーキングに関する疑問にお答えします。

満車のコインパーキングでも、必ず儲かっているとは限りません。
満車のコインパーキング
車の回転率が悪く、最大料金ばかり適用されていることが多いので、意外と儲かりません。
コインパーキングは30分100円や60分200円のように、時間刻みの料金のほうが儲かります。
例えば、終日30分100円、24時間最大料金500円の場合、1台の車がずっと停まって24時間最大料金を払うよりも、何台かの車が入れ替わって30分100円の料金を払ってくれたほうが儲かるのです。
これは、コインパーキング業界では回転率と言い、売上を上げる上で重要なファクターです。

満車ではなく空車でも、回転率が高ければ儲かる可能性があります。
回転率
満車になる一歩手前で、複数の車が入れ替わり立ち代わり出たり入ったりしている状態が一番儲かります
コインパーキング業界は競争が激しく、最大料金などお得な料金設定を設けているケースがほとんどです。
常に満車で、ずっと同じ車が停まっていると、最大料金が適用となり売上は上がりにくいです。
空車ではあるが、少ししか空いておらず、常に車が出たり入ったりしているコインパーキングは、想像以上に儲かります。
常に満車のコインパーキングでは、最大料金を上げずに、時間刻みの料金を値上げすると売上が上がりやすくなります。
最大料金は値上げしない
最大料金を値上げすると、固定客が離れてしまいます。時間刻みの料金を値上げし、早く最大料金に達するようにします。
例えば、終日30分100円、24時間最大500円の場合、24時間最大料金は変更せずに、30分100円を30分200円や、20分100円とすることで、早く最大料金まで達するようにし、売上向上を目指します。
もし、最大料金を値上げしてしまうと、よほどのことがない限り、最大料金が安いコインパーキングに固定客が流れてしまいます。
長時間利用が多いのか、短時間利用が多いのかによっても料金設定は変わり、コインパーキングの立地条件に合わせる必要があります。